『亡国のイージス』
「こういうものなのだよ、君い」と嵩にかかった物言いをしてくる作品にも感心しない。
ま、「どうよー?"」の中身があまりにも幼かったり、自己陶酔しちゃってるだけの作品というのも困ったものなんだけど、もっと最悪なのは「おれ、こういうの好きなんだあ」と自己陶酔を通り越し、ファンの立ち位置で作られてしまっている作品だったりする。
どれとは言わないが、最近この手の作品が多い。
特定のファンとのみ向き合い、現実世界とも、自分自身とさえも向き合っていない作品というか。
無論、そこには作り手の貫徹動機などありはしないから、ストーリーはオマージュと称した模倣を実現するためだけに組み立てられ、それを見てクスクス笑いあっている作り手とファンの問でのみ対話が成立している気色悪さ。
いや、そんな作品がそれなりの数字を稼いでいるのなら、「そんなもんでしょ」という気分が受け手全般に敷術し、物作りの世界を地盤沈下させているということなのだから、これは由々しきことなのです。
そうした状況に一石を投じるべく・・・という流れならきれいに収まるのだが、決してそういうわけではない。